【体操指導】幼児期の子どもに体操を教えよう(幼児期:1歳~6歳頃)

原点に還る

【体操指導】幼児期の子どもに体操を教えよう(幼児期:1歳~6歳頃)

僕が行う体操指導は、体操や他の運動を行うことで心身ともに良好な状態(QOLの向上)を図ること。
思想の核である【Origin】(原点)を考え、何のために体操をするのか、体操が何に繋がるのかを意識しながら体操を指導していく。

幼児期の子どもに体操を教えよう

子どもは楽しいことが大好き。
人間の三大欲求と言えば、食欲・性欲・睡眠欲と言うけれど、
子どもは楽しい!お腹すいた!寝る!と言った感じだろうか・・・(2つは同じだけど)その本能?に基づき、とにかくやりたい!楽しそう!と子供が感じて自発的に運動ができるよう促していく。やりたいことをやる。やりたくないことはやらない。が、関連性のある別の運動に変えていく。などでよりたくさんの運動を教えていきたい。

幼児期の子どもに体操(運動)を教えるなら、教えるという概念を捨てる。
子どもが好きなように動き回る中で指導者も一緒に動き、ジャンプしたり倒れてみたり、でんぐり返しをして見せる事で子どもが自然と真似して様々な動きを覚えていく。
これは遊びの中でも取り入れられる方法で、大人が遊びに誘うだけではなく、その辺にさりげなく遊びのヒントを用意しておくことで、子どもがそれに気づき自ら遊びや運動を発見していく。これにより子どもは自ら発見したり、工夫して様々なもので色々な遊び方ができるようになっていく。

【運動指導・遊びの実例】

思い立ったら更新していく。

パラシュートトレーニング(6か月頃~はいはいが上達してきたら)

・パラシュート反応のトレーニング(転ぶ時に手を出せるようになる)は、ケガ防止のためにもとても大切。
・初めはフォークリフトのように胸と腰あたりを持ち、空中でうつ伏せのような姿勢をさせてゆっくり床に下していき、少しだけ頭を下げて床に近づけると手を着こうとする。
・手が出るようになったら、うつ伏せの状態から両手で腰を持ち上げ逆立ちのような姿勢にさせ、手で支える練習をする。もちろん長時間逆さまにはしないように。寝る前に布団の上でほんの数秒、数回程度で良い。

タオルで体幹トレーニング(8か月頃~お座りがしっかりしてきたら)

・体幹(四肢を除いた体の筋肉)は子どもから大人になってもずっと大切な筋肉。タオルケット等大きめのタオルに座った子どもをゆっくり引っ張って倒れない程度に練習する。タオルが小さいと引っ張った際に浮いてしまい倒れる危険があるので大きめのタオルで。
・後ろに倒れないように初めは引っ張る方向に背を向けて練習しよう。
・1歳半あたりになると前向きに座って引っ張っても倒れないようになってくる。
・後ろに倒れて後頭部を打たないように後頭部をガードできるクッションを用意したり、布団の上などやわらかい場所で行いましょう。

横転(1歳頃から)

・子どもの就寝前、布団の上で一緒に遊ぶ。タオルケットの端に子どもを乗せ、ゆっくり持ち上げてごろごろ。転がしすぎて布団から落ちないように。
・腕が背中側に巻き込まれて脱臼なんてことがないよう、子どもの腕の角度に注意しながら行い、思いっきり回すのは控えましょう。※腕が顔より上にある状態で背中側に巻き込まれると脱臼の恐れあり。

両足ジャンプ(1歳半頃から)

・両足でジャンプしながら部屋を移動していると真似してくれる。慣れてくると低めの階段など少しの段差をジャンプで飛び降りることができるようになる。2歳頃からは大人が足を伸ばして座っていると、その足を飛び越えることもできるようになる。

片足立ち(2歳頃から)

・「ほっ!」という掛け声とともに片足立ちを見せると、真似してくれるので両足どちらも練習する。実際は1歳半頃から練習可能だが、数秒間保てるのは2歳頃から。ケンケンはまだ早い。

前転(2歳半頃から)

・これも布団の上で練習すると良い。初めは掛布団を畳んで段差をつくり、高い方から低い方に向かって前転させよう。後頭部とお腹を支えてあげて、首に負担がかからないようにしましょう。

回転イスを使用した遊び

・大の大人が回転するイスでぐるぐる遊んでいる。なんてこった。
それを見た子どもが回転イスを押す!大人が乗ったままぐるぐるとイスを押して回る!(子どもが転んでも大丈夫なように腕で支えてあげている)
・今度は子どもが回転イスに座っているので回してあげる。吹っ飛ばない程度にぐるぐる回す。「もう1回!」とか言われるのでまたひたすら回す。
・回転イスにうつ伏せで乗り、腕だけでぐるぐる回転する。